【配管が折られた・・・】
「現場で起きた。。配管が折られてしまった・・・」
工事をしていると不可抗力で起きてしまう損傷。
正直、誰もしたくないのですが、注意を払っていても起きるときは起きます。
最近、ある現場で起きた一つの出来事が、私の心に深く残りました。
今取り組んでいる工事現場は、道路の勾配が非常にきつい場所にあります。
そんな中、ある暑い日、設備屋さんが必死に配管作業をしてくれました。
ところが、その後の工事に入る重機作業をしていた基礎屋さんの機械が、
坂の急勾配で少し滑ってしまい、大切な設備配管に激突したそうです。
建築現場はなるべく作業がしやすいように各業者さんの
工事スケジュールが被らないように私たちは段取りします。
そのため、時には作業しているのは自分たちだけという状況が、
人間の弱い部分を引き出してしまう、絶対にあってはならないのですが、
ミスを隠したり、責任の所在を曖昧にされるといったことを業界ではよく聞く話です。
しかし基礎屋さんはすぐにチャットをくれました。
「自分たちの作業で配管にぶつかけてしまいました。内部で破損している可能性があるので、
後で大きな問題になる前にお知らせしたくて」と。
そのチャットを受け、事態を把握するために連絡した弊社の担当スタッフも、丁寧に話を聞き取り、
「大変な敷地条件の中ですもんね、、むしろ状況を教えていただきありがとうございます」と、
相手の立場に立った対応をしてくれました。
そして基礎屋さんは「修理費はこちらで負担します。設備屋さんに確認してもらえますか?」と
自らの利益を削ってでも責任を果たそうとしてくれたのです。
それを聞いた設備屋さんはと言うと、
「今回は作業自体が非常に難しかったですし、こういうこともありますよ!
費用は気にしないでください」と快く応じてくださり、数日後にはすぐに現場に来て、
壊れた管を取り除き新品に交換してくれました!
特に業者さんとスタッフでこのやり取りが生まれていることが何より嬉しかった。
この一連のやり取りを見て、私は心から「どんどん良いチームに進化している」と感じました。
これは、お客様からは見えないやりとりかもしれません。
でも、こうした真摯な姿勢や温かいやりとりは、必ず形となってお客様に伝わると思っています。
建築とは、ただの構造物をつくることではありません。
そこに関わるすべての人の「思いやり」や「誠意」が込められて、
はじめて「良い家」ができるのだと、改めて実感しました。
私自身、このチームに感謝しています。
そして、こういった対応をしてくれる協力業者さんやスタッフたちと
一緒に仕事ができていることを、心から誇りに思っています。
この家の完成を楽しみにしていてください!
今から完成のワクワクが止まりません!すごい家になる予感!